こんにちは!
ご支援、応援メッセージいただきありがとうございます!
さて、今日は「四季を感じる里山を取り戻したい!里山整備と300本植樹プロジェクト」と題した私たちの取り組みにおいて、植樹する"苗木(実生苗)"についてご紹介させていただきます。
|| 植樹する苗木について
「なぜ広葉樹を植樹するのか」内でもご紹介させていただいたように、今回のプロジェクトである「300本植樹する」のは"落葉樹"です。
これらの苗木は、自然界では淘汰される苗木(実生苗:みしょうなえ)を採取して畑で大きく育てて、植樹していきます。
|| 苗の種類とは
苗には育成方法等によって呼び名が異なります。
実生苗:種から発芽した苗
挿し木苗:挿し木によって育てられた苗
接ぎ木苗:育てたい樹木の枝や芽を接ぎ合わせて育った
今回我々が使うのはこの「実生苗(みしょうなえ)」。
実際に山に入り、発芽している苗を採取してきます。
▲天河神社の境内裏で育つ紅葉の木。
▲毎年秋になるとたくさんの種が落ち、そして、飛翔していきます。
|| 自然淘汰
飛翔して山林や土地に根付いた種ですが、日当たりや様々な諸条件により、発芽するものもしないのも。 せっかく、春に発芽したものも大部分は秋までに枯れてしまい、そこからさらに冬をこえ、成長していくうえでは、自然の厳しい摂理のなかで、自然淘汰されてしまうことも。
そんな自然界で淘汰されてしまう実生苗を村の山に上がり採取してきます。
▲2020年11月:苗をとりに山へ。
▲「ここにはたくさん苗があるわ」と言われるが、素人はなかなかすぐにどれが苗かとはわからず。
▲実際に山林に根付いている苗でもあるので、全てを採取するのではなく、実際に陽のあたり、他の苗木、木々の大きさ、成長度合いのバランスを総合的に判断して、その中で選んで採取していきます
▲根っこを傷つけないように、そして、糸のような細い根も一本も切らないようにと丁寧に丁寧に土を掘っていきます。
▲自然の中で生育した苗というのはすごいもので、しっかりと土のなかから水分・養分が吸えるようになのか、山の斜面にあわせて根のつき方もちがいます。
|| 苗木を育てる
山で採取してきた苗木は、畑へうつしかえます。
▲採取してきた苗木を痛まないように、まずはいったん土のなかへ。
▲一本一本、丁寧に移し替えていきます。
|| 冬があけたら
「ぬくいな~」と思っていたのもつかの間。天河も日に日に寒さが厳しくなり、朝晩の冷え込みは体に響きます。
1月も陽がでているタイミングを狙って苗をひいてきましたが、もうこれでしばらくお休み。この寒さのなかで苗をひいても、苗にはよくなく。
雪が溶けはじめ寒さも落ち着いてきた3月からまた苗をひきます!
▲ひいてきた苗もすぐに土のなかにいれてあげないと、凍ってしまうので急いで土の中へ。
▲何度も耕して、土もふかふかに。植物も『寒い~』と思っているのでしょうか・・。天河の冬の寒さはやはり厳しいです。
このプロジェクトで植樹していく300本も、こうして一本ずつ育ている苗を山に植樹していきます。
外で育った苗木を購入して植樹していくのではなく、この地に自生し、なおかつ自然淘汰されてしまう実生苗を植樹。
10年、20年、30年先・・・これらの苗が船岡山で立派に育ち、秋にはきれいな紅葉の色に染まる、そんな光景を想像すると心躍ります。ちゃんと育てていけるように、今できるところから少しずつ!
~今日の一枚~
▲2020年10月の一コマ:300本の苗を育てていくには、それだけの広さの畑も必要に。村の方々、斎庭のメンバーの協力により、畑をご提供いただき、耕しました。感謝!
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